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40年振りの広島・・・御幸橋

Posted on February 26, 2018 at 5:05 PM
広島平和公園
高校の修学旅行以来40年振りに広島平和公園へやってきた。当時、原爆資料館と呼ばれていた建物は平和記念館となっていた。
市街地を歩くと広々とした道路が縦横に走っていて、空の空間がおおきく感じられる。
２月の少しの寒い風も心地よく、遠く見る原爆ドーム越しの青空が近く感じられた。

ゼロから再生された街
73年前のあの日、原爆投下により、この街は一瞬にして壊滅、全てが失われた。
ゼロから再生しなければならなかった街が広島市だった。

アメリカは、”原爆の効果”を確かめるために、それまで空襲もなく、”無傷の広島”を原爆投下目標に選んだ。

いちばん訪れたかった・・・御幸橋
御幸橋は私がいちばん訪れたかった場所 。原爆投下 直後（３時間後）、唯一、撮影された写真の場所である。 
 爆心地から火災と熱と放射能から逃れてきた人たちがこの場所までやってきた。あるもの橋の欄干に倒れこみ、 あるものは何が起きたかわからない衝撃の中、なすすでもなく 呆然と立ち尽くしている。
数年前 NHKドキュメンタリーは私にとって衝撃だった。
内容は、…御幸橋の写真…
この写真に写る人達を探しだす。

７０年以上も前の事。まだ幼かった自分の写真に指をあてながら、この時見ていたこと、出来事を語りはじめる。


印象に残つている”ある少女”の記憶
橋の欄干の壁に寄りかかって、少年は見ていた。・・・・
ある少女が助けを求めて この場所まで爆心地方面からやってきた。誰もが動くことができない状況の中で少女を見ている。
少女は助けの願いが叶わないと思うや・・・また爆心地方向へ、 とぼとぼと歩いていく。
少女の後ろ姿を見送くっていた。

御幸橋のたもとに立つと、写真がレリーフとなって展示されている。
市街を走る”市電”の線路が御幸橋の下で大きくカーブして爆心地方向へ走っていく。
その少女の姿と市電がだぶって見えるようだった。

戦後しばらく すべて破壊されたままだった広島市街。
日本は戦争に負け、領土を失った海外にいた日本人達は続々と”引き揚げ船”で帰国してくる。南方方面の”かえり船”は九州に到着し、列車で日本各地の故郷に帰る。

広島市を走る国鉄は壊滅状態の市街地が見えないように、ここを通る時、車内のカーテンで目隠しされたという。

高齢者施設で唄う・・・長崎の鐘
長崎原爆の「長崎の鐘」を唄うとき、”広島の少女”がまぶたにいちもあらわれる。

原爆は無くならない？
世界が軍事力の均衡で平和が成立している現実？

夫婦でさえ 親子でさえ　悲惨な事件は起きている。まして国家になるとなおさら。

人間に具わった愚かな感情は　なんなんだろう。

歴史を知れば知るほど難しい現実にぶつかる。しかし・・・
第二次世界大戦を最後に　大きな戦争はなくなった。
づっと続けよう・・・戦後７３年を・・・１００年に　１５０年に・・・永久に・・・

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